9月の法語その2
生のみが我らにあらず
死もまた我らなり
我ら生死を並有するものなり
明治の真宗大谷派の僧侶、清沢満之の言葉です。
生きることだけでなく、死を含めて私たちの生があります。
生があるから死があり、死があるから生があるのです。
病気になったから、怪我をしたから、そのような原因で死ぬのではない。
生まれた、という原因があるから死という結果がある。
生と死は一つ。片方が清く、片方が穢れているなんてことはありません。
これを仏教では『生死一如(しょうじいちにょ)』といいます