11月の法語

道は近きにあり

迷える人は

これを遠きに求む

 

清沢満之の言葉です。

その昔、親鸞聖人は比叡山にて長い間修行されました。

ところがいくら修行をしても煩悩は消えない。

おいしいものを食べたい。嫁さんもほしい。人を見れば妬ましい。

いくらでもわいてくるわけです。

煩悩は消すことはできない。このような身でも救われるのかと悩まれ、法然上人に出逢われた。

そこで阿弥陀仏に救われる道をいただくわけです。

ただ念仏して阿弥陀仏におまかせする道です。

阿弥陀仏は限りない慈悲心からここにやってきてくださる仏です。

 

何かを望むとき、私たちはつい大層な事をしなければ思いがちです。

劇的に変わる何かすごいことをしようとしてしまいます。

ですが、進む道は近くにあり、遠きの道を眺めることはできても近くの道を歩いていかなければ

その遠くの道にはたどり着くことすらできないでしょう。

道はすぐそばにあります。

阿弥陀仏もすぐそばにいらっしゃるのです。